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心に残った日常を一枚の写真に。
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Nikon D80 + SIGMA 30mm F1.4 DC HSM


今日,静岡市の中心部にいた。

2つめの会議が予定よりも早く終わり,
次の会議まで約1時間空いてしまった。


それで建物の外に出ると
気持ちの良さそうなベンチがあったので,
腰を下ろし,持ってきた文庫本を開いて
読み始めた。


爽やかな風が
木々の葉を揺らし,
そして光があふれていた。
そういった雰囲気を体で感じながら
とても穏やかな気持ちで
読み進めた。



ふと,文中の言葉が
胸に引っかかり,
本を閉じて自分の周りをゆっくりと眺めた。

「人生の価値は時間の長さではなく
その使い方で決まる。
長生きしても虚しい人もいる。」


自転車で軽やかに移動する人。
スーツ姿のサラリーマン。
近くの交差点で
横断用の音楽が流れ,
学校帰りの小学生が友達と楽しそうに走っていく。


自分は人生の半分を歩いてきた。
きっとひょっとしたら
折り返し地点にいるだろう。
仕事も多くの人がやれるわけではない事を
やるようになってきた。


なのに,ここ数年は
仕事へのモチベーションは下がるばかり。
自分は一体この先,どこへ行くのだろう?
どこへ行きたいのだろう?


光あふれる空間で
行き交う人や
ビルや空や
木々の緑や車を眺めながら考えた。



目の前をタンポポの綿毛が
ふんわりと
飛んでいった。
そして柔らかに着地をすると,
また風に吹かれて
やがて視界から消えていった。


「自分」という存在も
あのタンポポの綿毛と同じで,
どこからかきて,
やがてどこかへ消えていく
そんなものなのだろう,とふと思った。


だが,タンポポと同じように
「種」を運んでいるのかもしれない。
何かの「種」を。



カブに乗った青年が夕刊を
届けにやってきた。
そのカブには
大量の新聞が積まれていた。
その数に少々驚くと同時に,考えた。
(この人は・・・この新聞を多くの人に届けるのだな。)
(この人が届けたことはほとんどの人は知らないだろう。)
(それでも,この人は届けるんだ。)
(届ける・・・。)


会議までの空き時間,
そうやって過ごした。
何かが少し変わった気がした。
そう,ほんの少しだけれど,何か。


「種」を「届ける」。

どんな種を誰に届けるのか,
これからゆっくり考えよう。
自分の人生の時間は
きっとまだまだあるはずだ。


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自由気ままに生きたいという願望と趣味の写真を、ブログ名に込めています。日々感じたことや撮った写真を載せています。




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