心に残った日常を一枚の写真に。
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「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」で日本の順位が落ち,
大騒ぎ(?)になっています。
いろいろな理由付けがされていますが,
事はそう単純ではないのでしょうね。
社会的背景などのいろいろな要素が複雑に絡まっての事でしょう。
単純に学校の授業時間数を増加させたところで
順位が上がるとは思えません。
それよりも,家庭の教育力低下の方が深刻で,
そちらの方を何とかしないと日本は崩壊するのではないかとさえ
思える状況が身近にあります。
子供を養育しない親,暴力をふるう親,そういった家庭が
増えています。
そういう家庭の子はほとんどがドロップアウトしてしまいます。
そして親と同じ道を歩みます。
また,昔と違うのは携帯電話の存在です。
携帯電話がさらに困難な状況を生む道具になっています。
家庭や学校をドロップアウトした子供たちが
携帯電話を使って連絡を取り合い,群れをつくります。
友達の友達の友達・・・というように群れが広がり,
一つの地域の中で収まらないようになります。
携帯電話によって広範囲に群れが広がり,
学校や教育委員会ではどこから手を付けていいのか
わからないような状況を生んでいます。
そしてそういった子供たちをヤクザが目を付け,食い物にする。
現に身近な所でそんな状況が展開されているのです。
この事例からわかることの一つに,
親になるということは自分の振るまいが
子供の未来を左右するということ,
そして,
社会を形成する子孫を残す責任を担っている,ということです。
考えるに,他の国と比較して順位が落ちたことに気を取られるよりも,
「人間としての生き方を学ぶ教育」の充実を図ることの方が
大事だと思います。その中の一つに「学習」は含まれるのですから。
決して「学習」がすべてではありません。
日本は順位や,その先にある国際競争力の低下ばかりに
目が向いているように思えてなりません。
私は,人に自慢できるほど人間として素晴らしい生き方をしているとは
決して思いませんが,身近なところで起こっている出来事に
暗い気持ちにならざるを得ません。
日本はどこへ向かっていくのでしょうか。
橋の向こうにはどんな未来が待っているのでしょう・・・?
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